自律神経失調症なら薬で改善|しっかり直して心も身体も健康になる

女の人

使い分けて効果的に治療

悩む女性

身体に優しい漢方も人気

自律神経失調症の治療には、いろいろな種類の薬が使われます。自律神経失調症になると交感神経と副交感神経の働きに乱れが生じるために、身体と心にさまざまな症状が現れてきます。自律神経失調症には精神科や心療内科で専用に処方される薬のほかにも、身体の種々の症状に対して直接的に治療するための薬が投与されます。たとえば、自律神経失調症の症状のひとつに頭痛がありますが、頭痛がひどいような場合には、一般の頭痛にも用いられる鎮痛剤が出されます。自律神経失調症の治療に特化した抗不安薬等のみを用いるより、痛みにはまず痛みを鎮める鎮痛剤を使った方が早く頭痛を抑えられるからです。同じように、自律神経失調症により胃腸の調子を悪くしていて下痢や便秘などの症状がある場合には、整腸剤や胃薬などが処方されます。自律神経失調症の治療の基本となる抗不安薬は、人によっては気分が悪くなるなどの副作用が現れます。このため、補助的な役割として漢方製剤が使われることもあります。漢方製剤は身体に優しい作用を持つというイメージが強いため、患者からも人気があります。

視床下部に作用して改善

自律神経失調症の治療には、抗不安薬や漢方製剤などのほかに自律神経調整薬という薬も用いられます。自律神経調整薬は、脳の視床下部に対して作用するという特徴を持っています。視床下部は自律神経をコントロールしているため、視床下部に薬の効果を届けることで自律神経失調症の症状をやわらげることができます。自律神経失調症の症状には、交感神経が興奮しているために起こる症状もあれば、副交感神経の働きが強すぎることで起こる症状もあります。そのような症状には、自律神経末梢作用薬という薬が使われます。これは症状に応じて交感神経の興奮を抑えたり、反対に興奮をうながしたり、副交感神経の働きを遮断したりして作用します。自律神経失調症で多く見られる吐き気やめまい、胃腸障害、低血圧などの症状は、この自律神経末梢作用薬で軽減することが可能です。ただし中には眠気をもよおす作用のあるものや、高血圧や前立腺肥大などの病気を持っている人には適さないものもあります。自律神経末梢作用薬の処方を受けたときは、医師の指導通りに用法を守って服用することが大切です。